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 営農アシストニュース11月号(冬期、空き畑を利用した青刈り麦類の栽培)
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営農アシストニュース11月号(冬期、空き畑を利用した青刈り麦類の栽培)

  連作障害を防いだり、堆肥に代わる有機物を補給するためなどに畑に青刈り作物を栽培する方法としては夏期にソルゴー等を用いる方法と冬期に麦類を作付けする方法があります。今回は冬期に麦類を栽培して春にすき込む方法について紹介します。

1  青刈りすき込み、導入できる麦
  冬期間に畑に導入できる青刈り麦としては大麦(二条、六条)、ライ麦などがあり、作付ける麦の種類(品種)は青刈りすき込みできる茎葉の量や出穂時期、作業のし易さ等を考えて選定します。
4月のうちに麦あとに野菜を作付けする場合は3月中旬から4月上旬までにすき込みをする必要があり、この時期では六条大麦が適しています。六条大麦は他の麦に比べて春先の茎葉の伸び出し(茎立ち)が早く、早春期の生育も盛んですき込める地上部の収量が多いとともにチッソの含量も多く、多量の有機物と養分を畑に還元することが出来ます。また、茎葉が折れやすく容易にロータリーですき込みができます。
野菜の作付けが5月以降になる場合はライ麦、エンバク、二条大麦の内で熟期が遅い品種を。この時期になると出穂が始まりますが、ロータリーですき込む場合はできるだけ穂が伸び始める前にすき込みましょう。

2.麦の栽培とすき込み方
 青刈りする麦は11月上〜下旬を中心に播種します。時期が遅れる場合はライ麦が寒さに強く有利に。播種量を通常の子実生産の作付けの時より多めにする以外は通常の栽培方法で。
 青刈りすき込みの時期はすき込める地上部の収量とすき込みのし易さを考えると麦の茎立ち〜出穂前が適します。茎立ちが始まると急速に、麦の地上部収量、繊維質も増加し、逆に窒素含量が低下します。六条大麦を例に取ると、概ね4月中旬に出穂となり、10a当たり4t程度の地上部収量になります。これより遅くした場合、地上部収量は多くなりますが、繊維質が多くなる分すき込みがし難くなります。地上部の窒素含量が少なくなると、すき込んだ後に土壌中の窒素分がすき込んだ麦の腐熟・分解に使われるため、作付けされた野菜がチッソ不足になる「チッソ飢餓」と呼ばれる現象が起こる恐れがあります。すき込み方にはハンマーモアで細断した後にロータリーでうな込む方法とロータリーのみで細断・すき込む方法があります。ハンマーモアで細断後にうな込む場合は麦子実が発芽能力を持つ前であればすき込み時期は選びません。ロータリーを用いてすき込む場合は連続2回耕を。1回目は耕深5cm前後の浅め、2回目に耕深15cm程度で耕うんすると良くすき込めます。1回目の浅めの耕うんで麦が地上部と根に分離して細断され、麦の再生も少なくなり、2回目の深めの耕うんで細断された麦が土壌全層に混和されます。 野菜の作付けはすき込み後20日以上経て麦が分解し土になじんだあとに行ないます。特に、ウリ科野菜はこれ以前に作付けすると生育・収量の低下が著しくなる場合があるので注意しましょう。 

3. 麦間への野菜作付け
    春先に播種・定植される野菜では気温・地温を確保し、季節風から守ることで初期生育が大分良くなります。ちなみに、裸地に比べて麦間では地温・気温とも0.5℃程度高く、風速も1/2に減速されるとの事例も。このため、麦全部を青刈りせず、播種・定植する畦の周囲部分のみとする麦間栽培があります。例えばカボチャ栽培において、植付け時にはマルチ周辺の2m部分のみを青刈りすき込みし他の部分は蔓の伸びに合わせて刈り取れば、裸地に比べて生育が進むばかりでなく強風で蔓が振り回され損傷することも少なくなります。

※詳しくはグリーンショップ中央店
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